どうもこんにちは!
サバ缶(@tech_begin)です。
みなさん、IT業界の給料……。
もとい、SESエンジニアの給料が気になりませんか?
これからIT業界への転職を目指すけど、
給料がどのくらいか気になる……。
すでにIT業界で仕事をしているけど、
自分の給料が相場より高いのか気になる……。
こういったお金に関する話は、聞きにくいし、情報を得ることが難しいです。
- SES企業に勤める正社員の給与額(ガチ)
- 世間一般的な昇給額と昇給率について
- SES企業の給料が上がりにくいと言われる理由について
私の働く環境や、いちエンジニアとしての生の声が届けば嬉しいです!
私の働く環境・条件
渋谷に本社を構える IT企業に新卒入社しました。
そして現在 6年目となります(2023年時点)。
案件によってはフルリモート(全て在宅勤務)だったり、週に何日か出勤したりと様々です。
- SES契約で顧客の現場へ常駐する案件
- 受託でSES契約の案件
- 顧客と直接的に請負契約を結んだ案件
……などなど、さまざまな案件を経験してきました。
そもそもSESって何?
「システムエンジニアリングサービス(System Engineering Service)」の略称です。
企業間と結ぶ契約のこと、つまり契約形態のことを指します。
エンジニアにとっては、この契約形態によって働き方が異なります。
簡単に説明すると、SESは「エンジニアを派遣して外部で働いてもらう」という形態のことです。
難しい説明をすると「準委任契約」のことです。
準委任契約とは、成果物が「作業時間」という「時間に対して対価が支払われる契約」です。
したがって、完成責任はありません。
(…だからと言って仕事を適当にするのは勿論NGですよ)
「これだけの時間働いたからお金ください」というものです。
以下の記事で、SES(準委任契約)など契約形態について詳しく書いています。
【暴露】SESエンジニアの給与は……?
2024年現在、額面30万、手取りは24万くらいです。年収は420万くらいでした。
わたしの会社の中でも、給与形態が異なります。
- 保有資格・スキルの違い
- 未経験・経験者による違い
- 役職による違い
新卒でも応用情報技術者などの国家資格を持っていれば、入社時点から毎月数万円の給与が上乗せされる制度があります。
蛇足ですが、私は『応用情報技術者試験』に向けて学習中です!💪
合格すれば、毎月本が5冊くらい買える手当が出る……🤤
平均年収は?
年収400万と言われても、比較対象がないとイマイチわかりませんね。
2022年12月時点での doda の調査結果を引用します。
20代の平均年収と比較すると、現在の年収はちょっと高いようです。
(にしても平均が低すぎない……?って気もしますが)
次に、業種別で見ていきます。こちらも現在の年収に比べて高いようです。
(やっぱり平均が低すぎない……?)
ちなみに、上司からは「普通に仕事してたら30歳で500万は超えるよ😉」と言われました。
良いのか悪いのか分かりませんが、そんな感じです。
個人的には「それだけ貰えてりゃ充分だな」レベルです。
昇給率は?
わたしは、毎年2万円ほど昇給してきました。
全国の平均値を確認してみましょう。
日本経済団体連合会(経団連)の調査結果より引用します。
調査対象の2027社のうち、486社が回答してもらったという結果です。
そこでは、昇給率2%が平均値でした。金額にして6,000円ほどです。
いちSES企業としては、まぁ、平均以上に昇給しているのかなといった感想です。
(そもそも平均昇給率が異様に低いんですけどね……)
SESが昇給しにくいと言われる理由
結論として、仕事をして得られる売り上げ(単価)が上がらない(上がりにくい)からです。
(あくまで私の考えなので、異論大歓迎です🙇♂️)
SESは、ブラック企業が多いんじゃない……?
ブラックじゃないにしても、
自社サービスの方が給料高いと思う。
SESは給料が低い!
というイメージがありがちですよね。確かに。
規模が大きいプロジェクトでは、多くの会社が関わっています。
お客様であるユーザ企業から、一次請けのSIer。
そして仕事を下請けに依頼していきます。
例えば、以下のような商流だったとしましょう。
- ユーザ企業(エンド)
お金の発生源
- 一次請け
120万円 で請け負う
- 二次請け
100万円 で請け負う
- SES企業
80万円 で受注
SES会社に入るお金が80万円 × 12ヶ月 = 960万円の売り上げ。
もちろんそれが年収になるわけがありません。
営業の人件費、オフィスの賃料や諸経費の支払いが発生します。
ここを「中抜き」と呼ぶ人もいますね。
仮に社員への還元率が高く、70%が給与だとしても約700万円です。
ほとんどのお仕事は、もっと低い単価で請けているかと思います。
したがって、給料を上げるには単価を上げる→単価を上げるには顧客と交渉するといった作業が必要になります。
交渉するにしても技術力や人間性が絡むので、大変むずかしいのが現実です。
一方、巷でよく言われる自社サービスのIT企業は、成果や企業の利益が自分の給料に跳ね返ってくるので年収も高くなりやすいわけです。
売り上げが増加すれば、比例して年収も上がりやすい。
もちろん、大きな責任があり、高い技術も求められるのでトレードオフですね。
SESで年収700万を目指すには?
『幸福度のピーク』とも言われている年収700万を例に挙げてみます。
正直なところ、結構厳しいとは思いますが、不可能ではないと思います。
- 還元率が高い企業に勤める
- SES企業の中には「単価の60%が給与」と明確に決めている会社もあります。
- そういったSES企業で単価の高い案件に参画すれば……。
- 中小企業の幹部クラスを目指す
- サブリーダー、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャー……。
- 会社によって呼び方は様々ですが、役職に就くことができれば高い年収を目指すことも可能かと思います。
- 大企業に勤める
- SESとかもう関係なく、規模が大きい会社であれば必然的にプロジェクトの規模も大きくなります。そりゃ給料も高くなります。
- 金が欲しけりゃデカい会社勤めるか、自分でSES企業を経営して中抜きしましょう。
私の場合は、資格を取得したことによって毎月の給与が上がりました。
会社制度によりますが、IPAの情報処理資格はどこでも通用します。
IT技術を学びながら、国家資格も取れるスクールもあるので、おすすめです。
やっぱり、SESって給料低い……?と思った方へ
以上は「いち企業のいち個人」ということを踏まえた上で参考にされてください……!
もちろん、自社開発サービス企業だけど給料が低いという会社もあります。
逆に、SES企業でも還元率が高く、給与が高いという会社もあります。
そして、一般的に給与が高いということは、業務に対する負荷や責任も大きくなります。
当たり前ですが、高付加価値を生み出す仕事に高い給料が支払われる→高付加価値を生み出すには高度な技術力や責任が積み重なる……わけですから。
給料を求めるか、やりたい仕事を求めるか、両方を求めるか……。
その判断軸が確立されていれば、企業選びもしやすいかと思います。
ちなみに私は、生活に困らない給料で好きな仕事をやるのがベスト
という価値観です。
現職では好きな仕事をやらせてもらえている上、
生活にも困らない程度に給料をいただいている状況です。
たくさん稼いでも、ストレスで散財しちゃえば意味ないですから…💸
さいごに
『入社する会社による!!!!』
結局これに尽きます。
同じ技術力でも、働く会社によって給料が大きく変わることもあります。
私の会社では、やりたい仕事を柔軟にやらせてもらえる体制づくりが気に入っているので不満は特にないです。
弊社は、未経験で入社される方も多いです。
ポテンシャル採用と言って、現在のスキルよりもやる気などの観点から採用に至るケースもあります。
個々のスキルや深めていきたい技術をヒアリングした上で、多くの先輩から手厚いサポートを受けることもできます。
話だけでも聞いてみたいなー、という方はTwitterでお気軽にご連絡ください👋
やりたいことや、いまの目標をヒアリングして、あなたの悩みをサポートします。
単価80万の案件ともなると大規模なお仕事ですし、責任も重大。
安定して継続契約できるとも限りません。
このような高単価な案件は、上流のお仕事が多い傾向にあります。