【SESと派遣と請負】 ITエンジニアの契約形態の違いについて解説

契約を交わす男性たち内情&ウラ話
サバ缶
サバ缶

どうもこんにちは!
サバ缶(@tech_begin)です。

SESとか、派遣とか、、、

何が違うのか分からない!

IT業界に興味がある方なら「SES」を一度は聞いたことがあるはず。
》SES企業に勤める私の給料を暴露しちゃった記事

この『SES』や契約形態について、今回は深堀していきたいと思います!

エンジニアの契約形態について

一般的には以下のような契約形態があります。

契約形態の種類
  • SES(準委任)契約
  • 派遣
  • 請負

つまり、SESは契約形態の一種であるということがわかります。

自社サービスの開発では、上記に当てはまらない場合が多いです。

それでは、以下で詳しくみていきましょう!

SES(準委任)契約とは

SESは「System Engineering Service」という言葉の頭文字を取った言葉です。

仕事を外部の会社へお願いする「業務委託契約」の一種です。

エンジニアは外部の会社で業務を行うのが特徴で、おもにシステム開発の現場で用いられる契約形態です。

特徴

以下にSES(準委任)契約の特徴をまとめました。

SES契約の特徴
  • 作業時間に対して報酬が発生する
  • 完成責任はない
  • 指揮命令は受託者が行う(クライアントが行うと派遣契約扱いとなる)

具体例

例えば、A社と自社があったとしましょう。

A社が開発しているシステムで、人手が足りなくなりました。

そこで自社のJavaができるエンジニア(山田さん)をA社で仕事してもらうように業務委託契約を結びます。

契約後は、山田さんはA社へ出向いてお仕事をします。

準委任契約なので、山田さんはあくまで「開発力のサポート」に過ぎません。

完成責任はありませんが、人手不足を解消するための人材として出向したという形になります。

派遣契約

特徴

以下に派遣契約の特徴をまとめました。

派遣契約の特徴
  • 作業時間に対して報酬が発生する
  • 完成責任はない
  • 指揮命令はクライアントが行う

SESと派遣契約の違いは?

明確に異なるのは「指揮命令を誰が行うか」です。

改めて整理しましょう。

SES契約と派遣契約の違い
  • SES契約
    • 指揮命令は受託者が行う
  • 派遣契約
    • 指揮命令はクライアントが行う

派遣契約は、労働者が派遣会社と雇用契約を結び、派遣先のクライアント企業で就業することです。

クライアント企業に指揮命令の権利があり、労働者はその指示に従う必要があります。

以下の図で整理できるかと思います。

SESと派遣の違い

請負契約

特徴

以下に請負契約の特徴をまとめました。

請負契約の特徴
  • 成果物に対して報酬が発生する
  • 完成責任がある
  • 指揮命令は受託者が行う

具体例

例えば、B社と自社があったとしましょう。

B社はとある商業施設の会社です。

店員さんが使用するタブレットに、業務効率を上げるアプリが欲しいとのこと。

そこでB社と自社で、請負契約を結びます。

要件定義から設計製造までを一貫して行います(ココについては後述)。

そして成果物を納入することで報酬がもらえるというものです。

実際の現場では、全ての工程を請負契約で行うことは少ないです。

その理由はリスクが大きすぎるためです。

仮に全ての工程を請負契約としてみましょう。

要件定義の段階でクライアント企業が何度も手直しを依頼してきた場合、報酬に対して労働時間の方が大きくなる分岐点が必ず訪れます。

どんなに時間をかけても、成果物が完成できなければ報酬はもらえません。

その点に気を付けておきましょう。

私の現場では、要件定義や受入テストなどの前後の工程を準委任、製造や単体結合テストを請負契約で行っています。

まとめ

以下で整理してみます。

形態報酬完成責任指揮命令
SES労働時間なし受託者
派遣労働時間なしクライアント
請負成果物の完成あり受託者

請負契約はデメリットしかないように見えますが、工程によって契約形態を変えたり柔軟に行います。

現場によって異なるので、そこはリーダーやマネージャーに確認してみましょう。

もしこの記事について気になる点があれば、Twitterにてお気軽にご連絡ください👋

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