サバ缶
どうもこんにちは!
サバ缶(@tech_begin)です。
応用情報で頻出する「スケールアップ」や「スケールアウト」という言葉。
今回は、頭の中でイメージしやすいように図解を交えて解説していきます!
「スケール」とは
「スケール(scale)」には「規模」「尺度」といった大きさを表す意味があります。
IT分野におけるスケールという言葉の持つ意味は、「サーバの処理能力」を指します。
システム構築に必要なサーバでは、利用者が増えると大量のアクセスが集中するようになります。
そんな高負荷にも耐えられるように対策(順応)するのが、「スケールアウト」や「スケールアップ」といった施策です。
「スケール◯◯」の全量を把握する
似たような言葉が散見されるため、まずは整理してみましょう。
- サーバの数
- スケールイン
- スケールアウト
- 個々の性能
- スケールアップ
- スケールダウン
次に、図で見ていきましょう。
「スケールアップ」と「スケールアウト」
まずは、上記に挙げたうちの2つだけ意味を覚えれば大丈夫です。
スケールアップ
サーバに搭載しているCPU、メモリやハードウェアを交換して性能を高めることです。
こちらは、サーバ1台にフォーカスを当てていますね。
- DBサーバのようなサーバ本体の性能向上が求められるものに役立つ
- 対象が1台のため、手間が少ない
- スケールアウトに比べて、コストが高くかかる
- 作業中、対象のサーバを停止させなければならない
スケールアウト
負荷を分散させる目的でサーバの台数を増やし、全体としての処理性能を高めることです。
こちらは、サーバ群全体の性能にフォーカスを当てています。サーバ自体の性能は変わりません。
またスケールアウトは、とある1台が故障しても他のサーバが補う仕組みも構築できるため、安定して稼働することが見込まれます(可用性向上)。
- スケールアップより低コストになる場合がある
- 理論上、台数を増やすほど無制限に性能を向上させることができる
- 作業中、対象のサーバを停止させる必要があるが、その他のサーバを稼働させればシステムは停止しない
- サーバの台数分だけ作業が発生するため、作業量が多い
- サーバ機器のメンテナンス(保守)にコストが多くかかる
スケールインとスケールダウン
こちらは、対義語として覚えておけば問題ないです。
- スケールイン ⇆ スケールアウト
- サーバ郡の規模を縮小する
- スケールダウン ⇆ スケールアップ
- サーバ単体の性能を下げる
まとめ
「スケールアップ」と「スケールアウト」について図解を交えて解説しました。
この2つだけを覚えていれば、あとは対義語がそのままの意味になることもわかります。
もし何か不明点などあれば、Twitterにご連絡ください。