どうもこんにちは!
サバ缶(@tech_begin)です。
今回は、基本情報や応用情報技術者試験でよく問われるストラテジ用語をまとめました。
参考リンクもあるので、深く知りたい方は、そちらをご覧ください。
※個人的な備忘録感覚で書いています。まだ執筆途中です……!
【頻出】ストラテジ用語一覧
- アンゾフの成長マトリクス
- ファイブフォース分析
- PEST分析
- SWOT分析
- PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)
- BSC(バランススコアカード)
- バリューチェーン分析
- AIDMAモデル
- RFM分析
- STP分析
たくさんありますが、焦らずいきましょう!
アンゾフの成長マトリクス
「アンゾフ」とは、考案した人の名前です。
「マトリクス」とは、ある情報を縦軸と横軸に分類し、相関関係やポジションを表現するための図式方法のことです。単純に、エクセルのマス目や、X軸Y軸のある座標図をイメージすると良いでしょう。
事業の成長戦略を「市場」と「製品」の2つの軸で表します。
そして成長戦略それぞれを「既存」と「新規」で分け、
ポジションによって4つの象限に分類したものが成長マトリクスです。
- 市場浸透戦略
- 新市場開拓戦略
- 新製品開発戦略
- 多角化戦略
参考:https://mirasapo-plus.go.jp/hint/15043/
ファイブフォース分析
「フォース(force)」とは、影響や脅威、暴力といった意味があります。
つまり「5つの脅威」という意味ですね。
この5つの脅威を見て、企業を取り巻く環境を分析する手法が、ファイブフォース分析です。
- 新規参入してくる他社の脅威
- 代替品の脅威
- 売り手の交渉力の脅威
- 買い手の交渉力の脅威
- 業界内の既存競合他社の脅威
分析することで、収益性や成長性、魅力の度合いを測定します。
参考:https://www.salesforce.com/jp/hub/marketing/5forces/
PEST分析
マクロ環境の分析を行うためのマーケティング手法です。
「マクロ環境」とは、自社が制御できない外部環境のことを指します。
(対する「ミクロ環境」は、自社で制御できる部分を指します)
PESTは、マクロ環境の4つの頭文字です。
- Politics: 政治
- 法律、政治動向
- Economy: 経済
- 所得の変化、為替・金利
- Society: 社会
- 人口動向、価値観・流行・習慣などの変化
- Technology: 技術
- 事業に影響を与える技術動向
参考:https://cyber-synapse.com/dictionary/en-all/pest-analysis.html
SWOT分析
自社の経営資源はいくつかに分類できます。
- 商品力
- 技術力
- 販売力
- 財務
- 人材…
この経営資源を2つの軸でみたマトリクスで分析します。
- 『強みと弱み』の軸
- 『内部環境と外部環境』の軸
SWOTは、その頭文字となります。
- Strength:強み
- Weakness:弱み
- Opportunity:機会
- Threat:脅威
参考:https://www.innovation.co.jp/urumo/swot/
PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)
こちらもマトリクスですが、座標に近いです。
- 縦軸: 市場成長率
- 横軸: 市場占有率
分析対象事業が現在、どこに位置するか評価します。
位置によって名前が付けられています。
- 花形
- 市場成長率: 高い、市場占有率: 高い
- 資金の流入が多くある。市場成長に合わせた継続投資が必要。
- 問題児
- 市場成長率: 高い、市場占有率: 低い
- 今後、資金の流入が多く見込まれる
- 金のなる木
- 市場成長率: 低い、市場占有率: 高い
- 追加投資が少なく、企業の主たる収益になっている
- 負け犬
- 市場成長率: 低い、市場占有率: 低い
- 資金投入の必要性は低い。撤退対象となる。
必要性
経営資源配分の優先順位とバランスの最適化を図るために使用します。
要するに、自社の貴重な財源を、どの事業に多く割くかを決定するために使用する指標となる資料でもあり、分析方法でもあるわけですね。
BSC(バランススコアカード)
経営戦略を立てるため、そして実行目標の管理のために使用されるフレームワーク(マネジメントシステム)です。
企業は、以下の2つを明確にしなければ機能しません。
- ビジョン:企業が目指す未来
- 戦略:その未来のために何を実行するか
この戦略を立案するために使用されます。
企業活動を4つの視点から戦略を立てます。
- 財務
- 顧客
- 業務プロセス
- 学習と成長
それぞれの視点において、達成すべき具体的な目標と施策(行動)を立てます。
- KGI
- 戦略目標
- CSF
- 重要成功要因
- 戦略目標達成のために必要な具体的要因
- KPI
- 業績評価指標
- 設定したKGIとCSFの達成度を測る指標
- アクションプラン(短期的行動目標)
- 戦略目標達成のためにどんな行動を起こし、どんな結果を出すか、短期的な目標を立てる
アクションプランを実行することができたか、KPIはどうか、定期的に評価することで、最終的に経営戦略の実現を目指します。
バリューチェーン分析
『バリューチェーン(Value chain)』を直訳すると『価値の連鎖』という意味になります。
価値とは「付加価値」のことを指します。
<付加価値について 執筆中……✍️>
まず事業における主活動を5つに分けます。
- 購買物流
- 製造
- 出荷物流
- 販売
- サービス
そして上記の主活動を支える支援活動を4つに分けます。
- 調達活動
- 技術開発
- 人事労務管理
- 全般管理(インフラストラクチャ)
これら9つの活動で『生み出す価値・かかるコスト』を把握することで、企業がどの活動で利益を生み出しているのか分析することができます。
参考:https://www.paddledesign.co.jp/point/post-124.html
AIDMAモデル
消費者が商品を購入するまでに至る過程をモデル化したものです。
- 認知・注意(Attention)
- 関心(Interest)
- 欲求(Desire)
- 記憶(Memory)
- 行動(Action)
SEOやアフィリエイト販売などを学習していると、頻繁に目にする購入フローですね。
インターネットを活用した購買行動モデルとして『AISAS』もあります。
- 認知・注意(Attention)
- 関心(Interest)
- 検索(Search)
- 行動(Action)
- 共有(Share)
参考:https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-12514.html
いずれにしても、消費者の心理段階に応じた販売戦略を立てるために使用されます。
プロセスフレームワークのため、実際の行動・言動や宣伝方法は多種多様です。
- コンバージョン率(CVR)
- 商品を認知した人のうち、実際に購入に至る割合
- リテンション率(顧客定着率)
- 商品を購入した消費者のうちリピータとなる割合
RFM分析
顧客をグループ分けして分析する手法です。
RFMは、以下の頭文字を取っています。
- Recency(最終利用日)
- Frequency(利用頻度)
- Monetary(累計購入金額)
この3つのグループ観点で顧客をセグメンテーションを行い、セグメント別に最も適したマーケティング施策を実施します。
「セグメント」は、区分という意味があります。
目的
固定客の維持・拡大や、販促コストの削減のために利用します。
購入頻度が低く、最後に利用したのは3年前のユーザ。購入金額も1000円程度のユーザに数百万円の広告宣伝費をかけるのはコストがかかるので削減しましょう。
といった判断材料になります。
参考:https://jp.marketo.com/content/rfm-analysis.html
STP分析
マーケティング戦略の基本となるフレームワークです。
Segmentation
市場にあるニーズや購買傾向を、共通項でセグメントに細分化します。
細分化する際に基準となる軸(セグメンテーション変数と呼びます)は4つあります。
- 地理的
- 地域、人口密度、住居、気候、文化、行動範囲
- 地図や国の統計情報をもとに調査する
- 人口統計的
- 年齢、性別、世帯構成、所得、職業など
- 一般的に統計データをもとに調査する
- 心理的
- 社会階層、価値観、ライフスタイル、性格(パーソナリティ)など個人の心理に基づく
- アンケート調査、ヒアリングなどを通して調査する
- 行動的
- 購買活動・心理・契機、追求便益など
- 個人の行動に焦点を当てて調査する
ちなみに現場や書籍、Webサイトによって呼び方はまちまちです。
Targetting
細分化したセグメントの中から、最適なターゲットセグメントを選定します。
ターゲティングでは、以下の3つの手法がとられます。
Positioning
選定したターゲットセグメントにおいて、自社の立ち位置(ポジション)を確認します。
どのようにして競合他社より優位になるか、どのようにして商品を顧客の記憶に残すかコンセプトを明確にし、ポジションを確立させます。
参考:https://www.utokyo-ipc.co.jp/column/stp-analysis/
最後に
これから、それぞれの細かい記事について執筆していこうと思います。
基本・応用情報技術者試験では経営戦略やマーケティング知識も学ぶ必要があります。
知ってて損はないので、この機会に学んでおきましょう💪